皮膚は常に紫外線の内部への侵入を防ごうとしています
冬の間は、紫外線が弱いからといって何の対策もせずに浴び続けていると、皮膚にはダメージが。
環境や人間関係に変化がある春先は、いつも以上にストレスがかかりやすい時です。ストレス状態な時は、交感神経が優位になり、ストレスホルモンが分泌され血流が悪くなるため、バリア機能が低下します。
皮膚には紫外線に対応する力が備わっています。それが角層。紫外線が強い夏場は、厚くなり、照射が弱まる冬は角層が薄くなるのですが、春先は紫外線量が増えるにに角層が薄いため、肌を守る力が弱いのです。
紫外線によるトラブルと乾燥肌はすごく関係があります。
紫外線を浴び続けた結果、肌は、紫外線の内部への侵入を防ごうとして肌を守ろうとします。その結果肌の表面は、余分な角質が滞ったままの状態になります。さらに肌の内部は、バリア機能が低下し、水分が逃げやすくなり乾燥肌となってしまうのです。
■そもそもなぜ紫外線を防がないといけないのでしょう
肌は、脂(皮脂)と水分(汗)のバランスをうまく保つことで、潤いやハリを保っています。皮脂と汗でできた表面の皮脂膜と、内側で水分を蓄えている角質層によって「バリア機能」が形成されます。
健康な肌は、角質層が潤っていて、細胞と細胞の感覚が隙間なく並んでいて、皮脂膜が肌表面をしっかりと保護しています。見た目も肌が柔らかく滑らかで、キメが整っています。
一方で潤い不足の肌は、肌表面がきちんと保護されず、角質層は水分が少なく、隙間だらけの状態になり肌の内部は刺激を受けやすく、水分を保持できません。
キメが乱れて肌が固く、ゴワツキや粉ふきの状態になります。
■紫外線と乾燥によるトラブルは、次のようなものがあります。
【シワ・たるみ】
シワやたるみは、加齢によるトラブルのひとつでもあります。肌の表面にできる小ジワは、表皮の水分不足によるものです。紫外線が、肌のハリを保ってくれているコラーゲンやエラスチンを破壊し、深いシワやたるみの原因としているのです。
【色素沈着(シミ)】
紫外線で、最も恐れなければならないのが、この紫外線によってメラニン色素が過剰に生成されることです。乾燥が進み、肌のバリア機能が衰えた肌は、新陳代謝がうまくいかず、メラニン色素を含んだ余分な角質が、そのまま残ってしまうので。この残ったものが、シミやくすみの原因になるのです。
肌のハーンオーバーは、とても重要なのです。
【ニキビ】
乾燥が進みターンオーバーがうまくいかない肌は、角質が溜まり毛穴をふさいでしまいます。紫外線を浴びて酸化した皮脂が毛穴を刺激することによりニキビが発生します。紫外線を浴びることで、ニキビの炎症も進みます。
【肌荒れ】
基本的な肌トラブルも紫外線が原因となっていることが多いです。繰り返し紫外線を受け続けると角質層が肥厚になり、肌の内部が隙間だらけになります。隙間だらけになった皮膚は、水分を保持する能力がなくなり、水分が蒸発してしまいます。表面のきめが乱れて、ゴワツキ・ザラツキ・皮めくれといった肌荒れの状態になります。
シミは、セルフケアでは完全には消せませんが、洗い流すタイプのピーリング剤で角質ケアをするとターンオーバーが促進され、ある程度は効果があります。同時に基礎化粧委hんを美白用に変えて新たなシミを防ぎましょう。
シミがなぜできるのかわかりやすく説明すると、日焼けをすると肌が黒くなります。
そのうち肌の色は元通りになるのですが、一部分だけが、元に戻らないのです。
これがシミになります。日焼けをしなければ、シミにならなかったのに、日焼けをしたばかりに、シミになってしまうのです。
でもシミの原因は、これだけではないんです。40代くらいになると、紫外線を浴びていようが、浴びてなかろうがシミができてきます。そのほとんどは、「老人性色素斑」というシミなのです。
40代ですでに老人なのか・・・と思う人もいると思います。
これは、日々の紫外線の積み重ねでできるシミです。生まれた時から浴び続けた紫外線は、皮膚の中に少しずつダメージを与えて、それが蓄積されるのです。そしてある一定のレベルに達した時に、老人性色素斑となてあらわれるのです。
一定レベルになると、ある日突然シミができてきます。今、肌がキレイな人でも、いつシミがあらわれるかは、わかりません。
普段何気なく過ごしている時でも、生活紫外線を浴びていますので、くれぐれも紫外線ケアを忘れずに。
■紫外線をたくさん浴びた時はどうすればよいのでしょう
日焼けは、症状が軽くてもやけどの一種なのでまずは冷やして皮膚の炎症を抑えることが肝心です。
紫外線を浴びると、肌が赤くなったりします。この場合は、皮膚との接触や摩擦は避けて、冷やすことが大切です。その際、十分に保湿してあげましょう。日焼けの後の紫外線対策には、抗酸化作用のあるビタミンA・C・Eを含む野菜や果物を積極的に食べるようにします。
太陽は浴びることで良い作用もありますが、浴び過ぎは悪影響です。
紫外線を浴びるのが嫌だからといって、太陽光に全く当たらないのも不健康です。
■日焼け止めを効果的に使いましょう
肌タイプと使用場面に合った日焼け止めを使うと効果的です。
量が少なすぎると効果が半減するので、十分な量を塗ってください。さらに2~3時間おきに塗りなおすことをおすすめします。日焼け止めの中には、クレンジングが必要なものもありますが、その際、肌の擦りすぎには注意してください。
日焼けには個人差があるので、自分の肌に合ったケアを行うことも大切です。色白の人、色黒の人、中間肌の人の3通りにわかれると思います。色白の人は、特にしっかりと紫外線ケアをしてください。
日焼けは、72時間で定着するといわれていますので、紫外線を浴びた後は、なるべく早く美白効果のある化粧水や美容液などを活用しましょう。
乾燥肌の人は、紫外線ケアだけではなく、保湿ケアにも力を入れましょう。
外出などで紫外線を浴びる場合、その前にしっかり保湿をすることが大切です、できれば化粧水だけでなくシートマスクなどを使い、しっかりと潤いを与えましょう。
一度できたシワやシミはなかなか取り除くことができません。メイクで隠そうとすると、厚塗りになったりして余計に肌が乾燥し汚れが詰まったりして肌が荒れるという可能性もあります。
そうならないためにも夏だけでなく早い時期から紫外線対策を徹底することが大切です。
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