高いコスメを塗っても報われなかった私が、肌の機嫌を取り戻した小さな習慣

スキンケア 女性
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正直に言うね。肌って「高い化粧品」より、ちゃんと休めてるかの方が顔に出る

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駅のホームって、変なところで自分の現実が映る。
朝の空気が冷たくて、息が白くなるほどじゃないのに、どこか喉が乾いてる感じ。コートの襟を立てた人たちが同じ方向に並んで、同じ時間に同じ顔で、同じ“今日”を始めようとしてる。

私はその列の中で、スマホの黒い画面に一瞬だけ映った自分を見てしまった。
寝不足のときの顔って、こんなに“すぐ分かる”んだっけ。

頬のあたりが、ふにゃっとしてる。
まぶたが、重い。
あと、なぜか口角が少し下がってる。

思わず、画面を伏せた。
見なかったことにしたいのに、見た事実だけは残る。こういうのがいちばん厄介。

今朝は、ちゃんと化粧してきた。
ベースもいつもより丁寧にやった。美容液も、いつもより気前よく。スキンケアも抜かりなく。
なのに、駅のホームで“疲れてる人”に見える。

(あ、これだ。今日のテーマ)

寝不足の翌日、ファンデが全部浮く。
食事テキトー週間、口角が下がる。
スマホ見すぎ、顔が疲れて見える。

どんなに盛っても、生活が荒れてると秒でバレる。
あの言葉が、ちょっと痛いくらい、今日の私に刺さってた。

家に帰ってから、鏡の前で「もっと上手にメイクできたはず」を探す時間がある。
こういうとき、私はいつも“やり方”を探す。

もっと崩れない下地?
もっと保湿力のあるファンデ?
毛穴を消す粉?
それとも新しいコンシーラー?

でも今朝の私の顔は、メイクの技術の問題じゃない。
肌が荒れてるわけでも、ニキビがあるわけでもない。
ただ、全体が「ちゃんと休めてません」って言ってる。

そういう顔は、買い物じゃ直せない。



生活が荒れてると、顔が先に正直になる

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“荒れてる”って言葉、実はあんまり好きじゃない。
なんか、だらしないとか、自分を責めるニュアンスが強いから。

でも、今朝の私の生活は、たしかに少し荒れてた。

夜、布団に入る時間が遅くなって。
原因はだいたいスマホ。
「あと5分」って言いながら、気づいたら30分経ってて。
動画の音は小さくしてるのに、脳内はずっと騒がしい。

別に、すごく楽しいわけじゃない。
むしろ、見たあとってちょっと虚しい。
なのに、やめられない。

スマホって、すごい。
手のひらに収まるサイズで、私の睡眠と肌と気分と、翌日のやる気まで持っていく。

しかも、“奪っている”って自覚が薄いまま。
たぶんそこが一番こわい。

それに、食事。
最近ちょっと雑だった。

仕事が詰まってると、早く食べられるものを選ぶ。
噛む回数を減らすみたいに、考える回数も減っていく。
「栄養のため」じゃなくて「空腹を止めるため」になっていく。

そういう週って、口角が下がる。
理由は分からないけど、確実に下がる。

たぶん、体が“雑に扱われた”って気づいてる。
私より先に。

昨日の夜だってそう。
「スキンケアだけはちゃんとしよう」って思ってたのに、途中から作業みたいになってた。
丁寧に塗るというより、塗ったことにするための動作。

顔って、そんなのもバレるんだなって思う。

だから正直に言うね。
30代の肌って「高い化粧品」より、ちゃんと休めてるかの方が顔に出る。

…こういうことを言うと、ちょっと悔しい。
だって私は、努力したい側だから。
何かを買って、何かを塗って、何かを頑張って、「綺麗になった」って言いたい。

でも、睡眠の足りない顔は、努力じゃ誤魔化せない。
頑張れば頑張るほど、“頑張ってる感”だけが前に出る。

それがまた、疲れて見える。


「ちゃんと休む」って、意外と難しい

最近の私は、「早く寝る」を最優先にしてる。
って言うと、すごく健康的に聞こえる。

でも実際は、そんなに綺麗な話じゃない。

早く寝ようとして、早く布団に入って、
そのままスマホを見て、結局遅くなる夜もある。
「じゃあスマホを見なきゃいいじゃん」って、簡単に言えることを、私は何度もできない。

それでも、昨日は少しだけ違った。

寝る前のスマホを、置いた。
置いただけ。
やめたわけじゃなくて、ほんのちょっと距離を取っただけ。

その瞬間、静かになった部屋が、逆に怖かった。
音がない。
情報がない。
自分の呼吸の音だけが聞こえる。

あ、これ。
私はずっと、この静けさを避けてたんだって思った。

“休む”って、身体を止めることじゃなくて、
頭の中のノイズを止めることなんだね。

でも、それが難しい。

だって頭の中って、勝手に動く。

今日の仕事のこと。
返してないLINE。
言い方が微妙だったかもしれない一言。
鏡に映った疲れ顔。
「このままで大丈夫?」っていう、答えのない不安。

スマホを見てるときは、それが少し薄まる。
別の情報で上書きできる。
だから手放しにくい。

でも、その上書きの代償が、翌日の私の顔に出る。
なんか、これってすごくシンプルで、すごく残酷。

布団に入ってから、ふと、思った。
私、顔を休ませたいんじゃなくて、心を休ませたいんだなって。

肌って、心の外側なんだね。
“化粧品で整える場所”って思ってたけど、本当は“生活で傷つく場所”でもある。



未来の自分にツケを回さない生活、始めよ。…って、言い切れない夜もある

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朝、起きた瞬間に思うことがある。
「今日の肌、どうかな」って。

なんか、変な人生だよね。
起きて最初に、自分の顔の機嫌を伺うって。

でも、今日の私は、伺ってしまった。
鏡の前で、うっすらとため息をついた。

昨日より、マシ。
でも、完璧じゃない。
それがすごくリアルで、ちょっと安心した。

“生活を整えたら全部良くなる”みたいな話は、たぶん嘘だと思う。
そんな簡単じゃない。
早く寝ても、むくむ日はむくむ。
ちゃんと噛んで食べても、気分が沈む日は沈む。
スマホから目を離しても、孤独が消えるわけじゃない。

だから私は、今日は答えを出し切らないでおこうと思う。

ただ、ひとつだけ。
最近の私は、優先順位を変えようとしてる。

・早く寝る
・ちゃんと噛んで食べる
・スマホから目を離す

これを最優先にする。
肌は「努力」じゃなくて「扱い方」。

その言葉が、今日の私にはまだ“宣言”じゃなくて、“願い”に近い。

ちゃんと休めた日って、自分に優しくできる。
優しくできた日って、顔が少しだけ柔らかい。
柔らかい顔でいると、世界がちょっとだけマシに見える。

そういう循環が、ある気がする。

でも同時に、思う。
私は本当に「休むこと」を許せてる?
休むって、サボることじゃないのに、なんで罪悪感が出てくるんだろう。

寝不足で頑張った日は、なぜか自分を褒めたくなる。
ちゃんと寝た日は、なぜか「もっとできたかも」って思ってしまう。

この矛盾。
たぶん、ここがいちばん“誰にも見せていない思考”だ。

私は、頑張れる自分を愛してる。
でも、休める自分をまだ信じきれてない。

肌は「扱い方」って言いながら、
自分自身の扱い方が、まだ下手。

それでも、少しずつ。
未来の自分にツケを回さない生活を、始めたい。

始めたい、って言い方が今の私にはちょうどいい。
始めよ、って言い切るほど強くないけど、
諦めるほど弱くもない。

今日の肌は、完璧じゃなかった。
でも、昨日よりは少しだけ、ちゃんと扱えた気がした。

その“少しだけ”を、もう少し増やしていけたらいい。

明日の朝、また鏡の前で、私は自分の顔に聞くんだと思う。
「今日、どう?」って。

そしてたぶん、答えはいつも中途半端。
それでいいのかもしれない。

揺れながらでも、生活は続く。
肌も、続く。

余韻だけ残すなら、今日はこれ。

——今日の私の顔は、昨日の私の生き方の返信みたいだった。


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