世代を超えて、無添加化粧品は、人気のコスメです。
基礎化粧品とは、ほっとなごめるものでなければなりません。
食事でいえば、ご飯とみそ汁のようなものです。
1日の汚れをとって基本の栄養を与える。それは肌にとって癒しなのです。
しかし、肌が荒れてくると人はあれこれ考えるものです。
季節の変わり目になると、なぜだか分からないけれど、肌が荒れてきます。
特に冬から春にかけて、そして夏から秋にかけて肌が荒れる女性が多いようです。
そんな人は、ここぞとばかりに新しい化粧品のサンプルを取り寄せ、次の季節のためのコスメを吟味します。
しかし、中には、どんなコスメを使っても肌荒れが治まらない人がいます。
そんな人が、思いつくことが、無添加・無着色などの化粧品を使うと、肌に優しくて肌荒れが良くなるのではないか・・・という思い付きです。
成分的にもほとんど何も入っていないものを数千円も出して購入している姿を見ていると、なんだか詐欺にでも合っているように思えてしょうがありません。
確かに何も入っていないので肌にはやさしいのかもしれませんが、逆を言えば、何も入っていないので、肌は何も変わらないのです。
このような人は、どんなに良い化粧品をすすめてあげても、自分が納得しない限り、その化粧品を使おうとはしません。
今までの肌と違ってきたことに動揺しているのか、何も信じられない状態なのでしょう。すっかり自分の殻に閉じこもっています。
季節の変わり目に肌が荒れる女性は多いものです。あなただけが肌荒れで悩んでいるわけではありません。
肌が荒れだしたときにまずすること
肌が荒れ始めたなと感じた時に「怖いから何もつけない」というのは、間違っています。
洗顔後に何もつけないと、肌は必ず水分不足になります。水分不足は、肌のバリア機能を低下させます。結果肌の抵抗力がなくなります。
肌が荒れた時に、素の状態に戻すために、今まで使っていた化粧品を全てやめてゼロの状態にしたいのは、わかります。なるべく科学的な成分をさけ、天然由来のものを選びたいというのもわかります。
本当に自然な状態に帰りたいならば、洗顔もしないことです。洗顔をしなければ、水分不足にもなりません。これが自然な状態です。
肌が荒れると、洗顔のみで済ませてしまい、後は放置・・というのは、科学的ではなく、単なる思いつきでは、ないでしょうか。イメージや思想めいたもので、考えるのは失敗の素です。

いくら高価で良い成分が含まれている化粧水や美容液でも、赤くなったり、かゆくなったり、はれたりした時には、肌は健康な肌とは言えず、皮膚炎、すなわち、炎症を起こしているということになります。このような状態になった時には、化粧品の使用を中止してください。
化粧品は自然派志向はとっつきやすい
自然派志向もしくは自然由来と聞くとなんだかとても肌に良さそうな感じがしませんか。
実は、植物エキスなどは、化学構造が複雑なために肌につけるとアレルギーを起こしやすいんです。オーガニックと言われる化粧品もこれと同じです。
一般的に考えれば、着色料、香料、防腐剤などのいわゆる添加物が入った化粧品を避けようとする女性も多いのですが、これらは肌から吸収される訳ではないので、それほど危険ではありません。
これらの成分にアレルギーがある人にとっては、危険を伴うかもしれませんが、そうでない人は別に避ける必要はありません。
言い換えてみれば小麦アレルギーでもない人が、小麦を避けているようなものなのです。
肌が弱った時にはどのようなスキンケアが良いのか
とにかく、まずは、肌の水分量を増やすことです。肌の中の角質に水分が増えれば肌は丈夫になります。
水分を多く含むためにもスポンジの役割をするセラミドを多くすることです。
そのためにセラミドやヒアルロン酸など保湿力の高い美容液を使用することなんです。
病気をした人にミネラルウォーターばかり与えても死んでしまいます。不足している栄養を与えてあげて初めて回復してくるのです。
肌が荒れている時には、無添加の化粧品に替えたり、とりあえず化粧水だけにしてみるといった方法は、間違っています。
保湿成分を含んだ物を使うべきなのです。
化粧品に関しては、無添加で自然派のものを好む女性が多い中、食事に関しては、添加物がたっぷり入っている食品や、防腐剤が入っている食材を無意識にどんどん食べています。
化粧品の無添加を気にするより、体の中にダイレクトに入っていくそれらの食べ物を避ける方が、よっぽど自然派だと思うのは、私だけでしょうか。
コンビニで購入する総菜のほとんどに、添加物が含まれていますよ。
まとめ
肌が荒れたからと無添加だけを使っていると、肌が栄養失調になります。それよりは、保湿力の強いセラミドやヒアルロン酸入りの美容液を使う方が回復への近道です