人生100年時代における美容のトレンドについて考えてみましょう。
かつては「実際の年齢よりも若く見られたい」という欲求が強かったものですが、最近では少し変化してきているようです。特に60代の人たちは、「カッコいい60代」であることが理想とされています。
人生100年時代の到来により、私たちの生活は大きく変わってきました。
働き方や健康意識だけでなく、美容への考え方も変化しています。
以前は「浜崎あゆみのようなパッチリした目になりたい」といった特定の理想を追求する人が多かったのですが、最近では「自分史上最高の自分になりたい」という思いや、「いちばんきれいだった30才の自分を超えたい」といったリクエストが増えてきています。
美容・医療ジャーナリストの海野由利子さんや近藤須雅子さんも同様の見解を述べています。
美しさを競い合うコンテストよりも、自分自身が幸せを感じる美しさを追求する時代に移りつつあるというのです。
実際の年齢よりも若く見られることが褒め言葉であった時代も遠のいてきており、新たな美容の価値観が生まれつつあるようです。
当然ですが、エイジングケアは美容における主要なテーマであり、しわやたるみ、シミを予防・改善する方法が進化しています。
しかし、今日では実際の年齢よりも若く見られることよりも、むしろ自分の年齢に誇りを持ちたいという傾向が強まっています。
例えば、60代の人々は「40代に見える60代」ではなく、「カッコいい60代」としての自己表現が求められています。
そのため、ハイエンドブランドの化粧品でも、「若々しさ」を強調するよりも、年齢を重ねた美しさをアピールする方向にシフトしています。
たとえば、ディオールの最高級ラインは、65歳のシャロン・ストーンをイメージキャラクターに起用し、若さだけが美しさの基準ではないことをメッセージとして打ち出しました。
国内でも、50歳の宮沢りえが資生堂の高級美容液ブランドのアンバサダーとして活躍しており、70代や80代の女性が美容情報を提供するアルビオンやポーラなどでもシニア層が活躍しています。
このようなトレンドは今後も定着し、「年齢を重ねた女性としての美しさ」が注目されるでしょう。
自分の年齢を受け入れ、老化に貢献することで、新たな美しさを手に入れることができます。
そして、これはただひとりの自分を幸せにするために重要です。
このような意識の変化により、化粧品メーカーも新しい美の提供に向けて努力しています。
特に、コロナ禍以降、美容に対する関心が高まり、毎日のスキンケアやメイクが忙しい日常の中で楽しみとして捉えられる人々が増えていると感じられます。
その上に、商品を選ぶ際には流行や人気よりも、自分が使用して心地良いと感じるものを選ぶことが最も重要だという考え方が、ますます強まっていると感じています。
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