思春期までは、油分の補給も必要なし?
思春期の頃や子供のころは、肌に油がたっぷりあってしっとりと潤っているように見えますが、実は油分は、非常に少ないんです。
生理が始まる頃になると性ホルモンの働きで、皮脂が出てくるのですが、その前は皮脂腺も未発達なんです。
小学生くらいまでは、セラミドが多いために、みずみずしくて、肌が水分をたくさん保持することができる一番肌が美しい時期です。
ちょっと極論には、なりますが、子供のころの肌は、理想の肌なのです。油分は必要なくセラミドだけを塗っておけばスキンケアは完璧なのです。
油分のまったくない肌は、考えられません。
油分は水分が蒸発するための蓋にはならないにしろ、肌にツヤと滑らかさを与えるという役割があります。
ツヤのある肌は、そもそも適度な油分がないとツヤが出ないうえに、化粧乗りも悪くなります。
肌が荒れたからメイクをするのを辞める・・・これは、良くあることなんです。
急に肌が荒れると原因はともかく、顔には何も付かない方がいいと思ってしまいます。
スキンケアコスメや化粧品って、そんなに肌に悪いものなのでしょうか。
実は、世間が思っているほど肌に悪いものではありません。
確かに色や香りがついていると、添加物を肌に塗り込むような感じで、あまりいい感じはしませんね。真っ赤なウィンナーを食べている感じと同じような事でしょうか。
肌が荒れるからメイクはやめて日焼け止めだけをしているという人もいるのではないでしょうか。
実は、これ間違っています。日焼け止めクリームよりもファンデーションの方が一般的には、刺激が少ないんです。ただし水分を含まないパウダーの場合だけです。なぜなら、防腐剤や界面活性剤をあまり必要としないからなんです。
ファンデーションは、肌の表面をコートしてくれるので、ある程度の紫外線はカットしてくれます。
肌荒れの時は、日焼け止めクリームよりも、パウダーファンデーションだけ塗る方が正解です。
メイクアップ化粧品は、肌の上に乗っているだけで浸透はしません。肌への刺激は、意外と少ないんです。
肌が荒れているから、化粧水だけにするのも間違っています。
荒れた肌には、水っぽいものほど刺激になりやすいのです。実際には肌につけた時に染みるのは、化粧水かもしくは乳液やクリームのどちらの方だと思いますか。
圧倒的に化粧水の方なんです。
それでも、水がないと死んでしまうと思って、化粧水だけは付けておこうと頑張っている人がいます。
洗顔をすると、この天然のセラミドなどが洗い流されてしまうので、洗顔後は、保湿が必要になるのです。
ということは、化粧水でなくても、洗顔後は、セラミド入りの美容液かクリームを塗っておけばいいという事になります。
水そのものをつけるよりも、水分をいかに保持するかの方が大切なのです。
肌が乾燥するからと言って、化粧水と乳液は付けているけれどクリームも足した方がいいのでしょうか。
化粧水の次に美容液、もしくは乳液、クリームという順に塗ることで、保湿力が高まって行くかといわれればそのようなことはありません。
あくまでも保湿に関しては、肌にどれだけ水分を貯めることができるかというのが、保湿の基準となります。
つまり、セラミドや天然保湿因子などの配合量で、化粧品の保湿力は決まるのです。
乳液とクリームでは、どちらが保湿力に優れているのでしょうか。
この答えは、一概には言えないのが現実です。
中に入っているそれぞれの成分にによって大きく変わるからです。「乳液」や「クリーム」といったくくりではなく、成分によって判断してほしいのです。
洗顔でも固形の石鹸もあれば、粉の洗顔、クリームの洗顔などいろいろあります。
その中で、どれが一番汚れが落ちますかと聞かれても、困ってしまいます。
ここでもやはり成分次第なのです。
ぱっと見「素敵」と思っても、重要なのは成分です。
化粧品も見た目のベタベタ度と保湿力はなんの比例もしません。
ベタベタだから保湿力がある、サラサラだから保湿力がないという事にはならないのです。
しっかりと成分を確認してから購入することをおすすめします。
高校生のころから、こうやって成分に興味を持つことで、将来良い化粧品に出会うことができると思います。
■まとめ
季節の変わり目などに肌が荒れた時は、保湿成分(セラミドなど)配合の美容液かクリームだけを付けて、外出時はパウダーファンデーションを使うのがベストです。
